「disable」の意味
「disable」は、以下の意味を持つ英単語(動詞)です。
- 身体を不自由にする、身体障害を負う(※しばしば受身形で用いる)
- 役に立たなくする、能力をなくさせる、できなくさせる
- 【コンピュータ用語】機能や装置などを使用不能にする、無効にする
日本語の発音としては、「ディスエーブル(ディスエイブル)」が近いですが、カタカナ語として表記されることはあまり多くありません。「ディセーブル」「ディサ(ザ)ブル」のように読んでもよいでしょう。
語の分解
「disable」を分解すると、以下の通り。
- dis…非・反・不・無・分離・除去
- able…~できる、有能な
「able」(~できる)を接頭辞「dis」で否定している語であると捉えれば、語のイメージがつかみやすくなるのではないでしょうか。「able」自体も頻出単語ですので覚えておきましょう。
「disable」の使い方
「disable」は、基本的には「方法を問わず、何かをできなくする(させられる)」という本義を押さえて使えばよいでしょう。それが人の身体であれば「不自由にする、身体障害を負う」、権利や能力などであれば「できなくする、禁止する」といった具合です。
昨今ではIT(情報技術)分野で「disable」が使われる機会も増えており、その場合はある機能やサービスなどを「使えなくする、使えない状態にする」「無効化する(有効から無効へと切り替える、そう設定する)」という意味です。
特に、IT分野ではシステムや機器に何らかの不具合が発生した際のエラーメッセージによくこの語が含まれており、意図せぬ故障や障害のイメージもある言葉です。
例文
- The bullet disabled his right arm.(その銃弾が彼の右腕を不自由にした〔=使えなくした/動かなくした〕)
- She was disabled by drugging.(彼女は薬物のせいで身体が不自由になった〔=障害を負った〕)
- His illness disabled him for writing books.(病気のせいで、彼は本を書くことができなくなった)
- Toggle the switch to disable the device.(スイッチを切り替えて、装置を無効化する)
- Disable automatic updates in the settings window.(設定画面で自動更新を無効にする)
語形
以下のような語形も合わせて覚えておきましょう。
- disabled(形容詞)…機器などが無効になっている(状態)、身体障害のある、(集合的な)傷病者、(運動選手などの)故障者
- disablility(名詞)…身体障害、無資格(※IT分野ではあまり使われない)
- disablement(名詞)…無力、身体の不自由
「disable」と「enable」
「disable」の対義語に相当する単語は、「enable」(~できるようにする、手段などを与える、動作可能にする)です。読みは「イネーブル」という具合ですが、こちらもカタカナで書かれることはあまり多くありません。
IT・コンピュータ用語としては、「使用可能にする(有効にする)/使用不可能にする(無効にする、禁止する)」の二極を「enabled/disabled」の二項で表すことも多いため、覚えておきましょう。
なお、スペルが似ていますが「unable」とすると「un」(反・否定)+「able」で「~(することが)できない」という意味になってしまいますので、ご注意ください。