「薔薇」とは?意味や花言葉をご紹介

「薔薇」は贈り花の定番の一つです。世界には非常に多くの薔薇の花言葉があり、色や贈る本数によっても、それぞれ薔薇の花言葉がつけられています。この記事では咲かせるのは不可能といわれていた、青い薔薇が誕生した経緯と花言葉も紹介しています。

目次

  1. 「薔薇」とは
  2. 花言葉とは?
  3. 色に関する薔薇の花言葉
  4. 本数に関する薔薇の花言葉
  5. 青い薔薇の花言葉

「薔薇」とは

「薔薇」は幹や枝にトゲを持つ、バラ科の落葉低木です。「薔薇」は「ばら」「そうび」「しょうび」と3つの読み方がありますが、全て同じ植物を意味しています。

開花期は5月~11月。香りが高く、色とりどりで美しい花を咲かせます。品種改良が盛んに行われており、その数は4万種以上あるといわれています。

「薔薇」は人類が誕生する前から存在し、3500万年以上前のものが化石として発見されています。日本にある「薔薇」に関する最も古い記録は万葉集の歌の一節です。

「薔薇」の漢字

「薔薇」の「薔」は、水蓼(みずたで)というタデ科の草を意味しています。「薔」の漢字は「薔薇」だけに使用されています。

「薇」は(ぜんまい、び)と読みます。ぜんまいは山野に自生するゼンマイ科のシダ植物であり、山菜としても広く知られています。

花言葉とは?

花言葉とは、一つ一つの花の特質に合わせて、象徴的な意味をつけるために言葉を当てはめたものです。17世紀にトルコにおいて、意味を込めた花を贈ることで、相手に気持ちを伝えるという習わしがあり、それが花言葉の始まりではないかという説が有力視されています。

その後フランスやイギリスからヨーロッパに伝わり、花言葉として多くの人々の間で定着していきました。日本に花言葉が伝わってきたのは明治時代になった頃です。

樹木の花言葉

花言葉は花だけではなく、樹木にもつけられています。例えば、春にピンク色の花を咲かせる桜は「精神美」「純潔」、秋に葉が黄色に変化するイチョウは「長寿」「鎮魂」、クリスマスツリーに使われるモミの木は「永遠」「高尚」という花言葉がつけられています。

色に関する薔薇の花言葉

赤色や白色、ピンク色の「薔薇」は花屋でよく売られていますが、緑色と紫色の「薔薇」は少し珍しいとされています。黄色の「薔薇」の花言葉にはネガティブなものもあるので、恋人や配偶者に贈るよりも友人や知人に贈るほうが良いでしょう。

【薔薇の花言葉・色別】

  • 赤色…「美」「愛情」「あなたを愛してます」「情熱」「熱烈な恋」「美貌」
  • ピンク色…「しとやか」「上品」「愛の誓い」「感謝」「温かい心」「可愛い人」
  • 白色…「純潔」「清純」「心からの尊敬」「私はあなたにふさわしい」
  • 黄色…「友情」「平和」「献身」「嫉妬」「愛情の薄らぎ」
  • オレンジ色…「無邪気」「信頼」「愛嬌」「魅惑」「絆」
  • 紫色…「尊敬」「気品」「誇り」
  • 緑色…「あなたは希望を持ち得る」「穏やか」

本数に関する薔薇の花言葉

「薔薇」を贈る数にも、それぞれ花言葉がつけられています。1本のピンク色の「薔薇」に感謝を込めて贈ったり、108本の赤色と白色の「薔薇」に愛と尊敬を込めてプロポーズしたり、花言葉を合わせて贈っても喜ばれるかもしれません。

【薔薇の花言葉・本数別】

  • 1本…「一目ぼれ」「あなただけ」
  • 3本…「愛しています」「告白」
  • 6本…「お互いに敬い、愛し、理解し合おう」
  • 9本…「いつも想っています。一緒にいてください」
  • 20本…「真心だけを」
  • 40本…「死ぬまで変わらずに愛しています」
  • 108本…「プロポーズ」
  • 365本…「毎日、あなたを想っています」

青い薔薇の花言葉

非常に多くのカラーバリエーションを持つ薔薇ですが、「青い薔薇」だけは2002年まではありませんでした。「青い薔薇」をつくりだすために研究者たちが試行錯誤を重ねてきましたが実現することはなく、「青い薔薇」の花言葉は『不可能』となっていました

そんな中、薔薇は青い色素であるデルフィニジンを持っておらず、「青に近い色の薔薇」はつくれても、交配で「青い薔薇」を作れないことが研究によって判明したのです。

1990年、日本の企業であるサントリーがオーストラリアの企業と共同で、デルフィニジンを持つ花から取り出した遺伝子を使って「青い薔薇」を作るプロジェクトを開始。

10年以上に渡る研究の末、世界で1輪目の「青い薔薇」が生まれたのです。現在の「青い薔薇」の花言葉は『夢かなう』『不可能を成し遂げる』となっています。

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