「ぞくぞくする」の意味とは?
「ぞくぞくする」の意味は、以下の通りです。
- 寒気がして体が震える
- 恐ろしいことがあり身震いがする
- 震えるくらい興奮する
「ぞくぞくする」の使い方と例文
「ぞくぞくする」は、体が震える様子、もしくは、体が震えるくらい感情が揺さぶられる様子を表す時に使う語です。また、「背中がぞくぞくする」「首筋がぞくぞくする」など、体の部位と一緒に使う場合もしばしばです。冒頭で紹介した3つの意味の具体的な使い方を紹介します。
寒気がして体が震える
「ぞくぞくする」は、風邪や発熱などの体調不良、厳しい寒さに直面するなどの状況から体の震えが止まらないくらい寒気を感じている様子を表せます。
【例文:風邪や発熱など体調不良】
- 熱があるのかな。急に背中の辺りがぞくぞくしてだるくなってきた。
- 冷え性だから手や足の先が冷たく、ぞくぞくして冬場は辛い。
【例文:厳しい寒さ】
- 急に外に出たので、冷気に当たって首筋がぞくぞくする。
- 毛布と厚い布団だけでは体中がぞくぞくするので、湯たんぽを入れた。
恐ろしいことがあり身震いする
「ぞくぞくする」は、強い恐怖や緊張などのネガティブな感情が起こり、気持ちが落ち着かずに自ずと体が震え出すさまを描写する場合にも使えます。
【例文:恐怖】
- 高所恐怖症の私は、崖の下を覗き込む人を見るだけでぞくぞくする。
- ホラー映画を見ていたら、むごたらしい場面でぞくぞくして耐えきれずに席を立った。
【例文:緊張】
- 目の前で突然ブレーキをかけられ、ぞくぞくして震えが止まらなかった。
- プレゼンの場で大勢のお偉方を目の前にし、ぞくぞくして声が上ずってしまった。
震えるくらい興奮する
「ぞくぞくする」は震えるくらい気持ちが揺さぶられて興奮する様子を描写する時にも使えます。例えば、期待や願望が叶いそうである、喜びや幸運なことで興奮する様子など、実際に震えがくる訳ではなくても、ポジティブな感情が沸き起こる状況が挙げられます。
【例文:期待や願望が叶いそう】
- 入場チケットが購入でき、念願のスタジアムでの観戦が叶いそうでぞくぞくした。
- 「合格おめでとうございます」の文字が見え、これから始まる大学生活を思うとぞくぞくする。
【例文:喜びや幸運で興奮する】
- もらった宝くじが1等に当選していて、ぞくぞくした。
- ぞくぞくするような良い知らせに一度は巡り合ってみたいものだ。
「ぞくぞくする」の類語
悪寒がする
「悪寒(おかん)がする」とは、発熱した時などに感じる不快な寒気を感じることです。「悪寒が走る」ともいいます。「ぞくぞくする」の体調不良で寒気がする様子と似た意味で使えます。
【例文】
- 悪寒がする。熱が出たらまずいな。明日は会社を休めない。
- 背筋に悪寒が走るような感じがする。心配なので温かくして早く寝よう。
身を切る
「身を切る」(みをきる)とは、「ぞくぞくする」の類語とする場合、寒さなどが厳しくて身体が切られるように辛いと感じることを表す言い回しです。他に、自腹を切るなどの意味があります。
【例文】
- 冬将軍の到来で、身を切るような寒さが続く。
- 身を切るように冷たい風が頬に突き刺さり、非常に寒く感じた。
鳥肌が立つ・粟立つ
「鳥肌が立つ」(とりはだがたつ)とは、強い恐怖や寒さを感じる時に使われる言い回しです。人は寒く感じたり恐ろしくなったりすると、毛穴が閉じたように肌に白いでこぼこした斑点ができて、鳥の皮膚のようになります。そのような様子の比喩的な表現です。
「鳥肌が立つ」状態を「粟立つ」(あわだ-つ)とも表現します。肌の斑点を、植物の「粟」が粒状に広がった様子に見立てているところから来ています。
【例文】
- 廃屋の前を通りかかったら、ただならぬ佇まいに鳥肌が立つような思いがした。
- 急に冷え込んできたせいか、寒くて鳥肌が立っていた。
- テレビゲームで残忍な場面が恐ろしく、肌が粟立った。
なお、現代では「鳥肌が立つ」を、「劣勢であった我がチームは勝負をひっくり返し、鳥肌が立った。」のように、ひどく感動・感激する様子の意で使う人が増えています。一部の辞書には、もともとの意味に加えて、この用法も掲載されています。
わくわくする・うきうきする
「わくわくする」は、楽しみや期待などで気持ちが落ち着かない状態を表す語です。「うきうきする」は嬉しいことがあり、気持ちが浮くように高揚してはずんだように感じられる様子を表しています。
【例文】
- 明日は遠足だと思うと、子供はわくわくして寝つけないようだ。
- お姉ちゃんは素敵な彼氏ができて、うきうきしながらデートに出かけていった。