「エピソード」とは
「エピソード」とは、英単語「Episode」の読み方をそのままカタカナで表記したものです。英単語としては名詞に分類されており、意味は以下の通りです。
- 小説や演劇などで本筋とは関係のない話
- 連続した読み物や話の一話分
- 出来事や事象に関するちょっとした小話
日常生活では、シリーズ作品の映画や海外ドラマなどにカタカナで「エピソード」と表記されていることを目にしますが、他に小話、過去の経験談、裏話、といった意味でもしばしば用いられます。
「エピソード」の使い方(日常編)
日常会話における使い方①
例えば、テレビやラジオを視聴している時に、「エピソード」という言葉を耳にした機会があるのではないでしょうか。
【例文】
- 本日のトークテーマは、最近あなたの身の回りで起きたハッピーエピソードについて募集しています!
ラジオ番組などの進行役(DJ)はこのようなフレーズをよく用いています。これを聞いたリスナーたちは、最近身の回りで起きた嬉しかった体験談(エピソード)を共有するということになりますね。
【例文】
- この前バラエティ番組で話した、幼少期のエピソードトークがスタジオで大盛り上がりだったんですよ!
テレビのバラエティ番組などで、お笑い芸人が上のような話し方をしているのを聞いたことがあるのではないでしょうか。トーク番組では、身の回りで起きた体験談・小ネタを話すことを、”エピソードトーク”と称して、話術の見せ場にもなっています。
日常会話における使い方②
ラジオやテレビのバラエティに限らず、「エピソード」には単純な「ちょっとしたひとまとりの話」の意味がありますから、「誰の」「どのような」話であるかに関わらず、以下のような汎用的な使い方も可能です。
【例文】
- 教科書に載っている偉人の有名なエピソードは、実はけっこう誇張されたものが多いと聞く。
- 彼が病気になり、闘病を経て社会復帰するまでのエピソードは、多くの人を感動させた。
「エピソード」の使い方(作品タイトル編)
作品タイトルにおける使い方①
「エピソード」という言葉は、シリーズ作品の映画やドラマのタイトルの一部として、シリーズの中で何話目なのかを示すために、よく用いられています。
【例】
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
- スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
「エピソード」という言葉が使われる映画と言えば「スター・ウォーズ」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
『スター・ウォーズ』は全9部作ですが、新3部作を除いた6作品に、エピソードという言葉がタイトルに用いられています。このように「エピソード」の後に数字が記されていると、初めて見る方もどの作品から見ればいいのかわかりやすいですよね。
作品タイトルにおける使い方②
エピソード1が原則として第1話を意味することを応用し、以下のように変則的に用いられることもあります。
【例】
- 半沢直樹Ⅱ・エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~
「半沢直樹Ⅱ」は2020年に大きな話題を呼んだドラマですが、そのエピソードゼロということで、シーズンⅡ・第1話以前の話を描いた作品ということを表現しています。
「エピソード記憶」について
「エピソード記憶」という言葉を聞いたことはありますか?これは個人の経験や体験に紐づいている場所や感情などの記憶のことで、思い出という言葉でしばしば置き換えることができます。
【例】
- 小学3年生の時、公園で自転車で転んで痛かった
- 昨年の忘年会は、同期の失敗談がとても面白く盛り上がった
こうした「体験の記憶」がエピソード記憶と言われています。お笑い芸人がテレビで披露するようなエピソードトークは、このエピソード記憶が基になっていると言えそうです。
「エピソード記憶」は個人が身をもって体験した出来事なので、忘れづらいという特徴があります。その為、勉強方法にこの要素を積極的に取り入れるべきだ、という考えもあるようです。