「バレテーラ」の意味
「バレテーラ」とは、「うそや隠し事などが他人に知られてしまった」という意味の言葉である「バレているわ」が音変化した「バレてらあ」を、ラテンのノリで表現したものです。
「バレてらあ」を品詞的にもう少し細かく解釈すると、「バレる(動詞)」「て+いる(接続助詞+動詞の連語)」「わ(終助詞)」となります。「バレる」が「隠し事が明らかになる」という意味の動詞です。
音としては「テーラ」の部分にアクセントが来ます。イタリア語の「ボナセーラ(Buonasera、’こんばんは’の意味)」の発音をイメージすると解りやすいでしょう。
「バレテーラ」の由来
「バレテーラ」という言葉の元ネタは、1993年に放映された『クノールカップスープ』のCMです。小泉今日子が主演していた、「グッドモーニング、バッドモーニング」と題されたシリーズで、一本15秒で複数パターンが放映されたもののひとつです。
「朝帰り」というサブタイトルで、小泉今日子が演じる娘が上機嫌で朝帰りし、「友達のとこに泊まってきちゃった」と嘘をつきます。
即座に母親から「その友達から昨夜電話あったわよ」と返され、「バレテーラ!」と声を上げる。「’爽やかなグッドモーニング’が’気まずいバッドモーニング’」になる、という一編でした。
複数あったシリーズのうち、とくにこの「バレテーラ!」は一般へ広く浸透し、「バレてらあ」という心境表現、スラングとして定着しました。
のちにアニメ『クレヨンしんちゃん』で同じノリ、意味合いでのしんちゃんのセリフ「バレテーラペペロンチーノ!」でその当時の低年齢層にも定着し、世代を越えたスラングになったようです。
「バレテーラ」の使用例
・使用例1(待ち合わせをドタキャンしようとして)
A「ごめん、母親の具合が悪くて行けない。」
B「え、今そこでお前の母さんに会ったけど...」
A「バレテーラ!」
・使用例2(とある職場にて)
C「Eさん(男)、今日はお休みですか?」
D「Fさん(女)も今日お休みですね。」
C「先月も二人一緒の日に休みだったことがありましたね。」
D「あー…。」
G(モノローグ)「あの二人がつきあってるの、バレテーラ…。」