「元旦」とは?いつからいつまでが元旦?「元日」「正月」との違いは?

みなさんは「元旦」という言葉をご存知でしょうか?「元旦」は日付を指す言葉ですが、似たような言葉である「正月」と混乱してしまう人も多いと思います。今回はそんな「元旦」について詳しい意味と具体的な使い方を、「正月」との違いを含めながらご紹介します。

目次

  1. 「元旦」とは?
  2. 「正月」との違い
  3. 「元旦」の使い方
  4. 年賀状では?
  5. 「元旦」の関連語

「元旦」とは?

「元旦」とは「がんたん」と読み、「元日の朝」のことを意味する言葉です。「元日」とは「一年の最初の日」、「1月1日」のことです。1948年に制定された国民の祝日の一つになっています。

「元旦」の「旦」は太陽が地平線から出てくる様子を表した漢字で、「朝・夜明け」を指す言葉です。つまり「元旦」は「元日の早朝」、「1月1日の朝」を表しています。「元旦」の類語には「元朝」や「初朝」といった言葉があります。

「正月」との違い

「正月」は「1年の最初の月」を意味する言葉で「1月」のことを指します。「元旦」や「元日」が1月の1日、1日だけを指すのに対して「正月」は1月全体を意味します。

しかし、実際には1月の中でも新年を迎えて、お祝いしているめでたい期間を指して使われます。特に元日から3日までの三日間で、日本の官公庁や多くの企業が休みとなる「三が日」であったり、元日からの7日間で正月の松飾りを立てておく期間の「松の内」といった、世間がお祝いの雰囲気に包まれる期間のこといいます。

「元旦」の使い方

「元旦」は一年の始まりの日の朝、1月1日の朝を指して使われます。ただ最近では朝だけでなく、元日と同じように1月1日の1日を指して使われることも多いです。

例を挙げると
「元旦には早起きをして、初日の出を見るのが毎年の恒例になっている。」
「私の母は元旦に食べるおせち料理のために、大晦日の夜から準備をしています。」


「元旦」は「元日の朝」という意味なので、「元旦の昼」や「元旦の夜」というと矛盾してしまうので気をつけたほうが良いです。また「元旦の朝」という表現では「朝」という言葉が重複してしまい、「1月元旦」といった表現では「1月」という言葉が重なってしまい重言になってしまうため、注意する必要があります。

年賀状では?

「元旦」は年賀状でも頻繁に使われる言葉ですが、実際に年賀状に書く際に「元旦」と「元日」のどちらを書いたらいいか迷う人も多いです。

これは年賀状が届くタイミングで使い分けるのが良いとされています。1月1日の朝に年賀状が届くのであれば「元旦」を使い、朝を過ぎてしまうのであれば「元日」を使うのが適しているということです。通常年賀状は1月1日の朝、午前中に配達されるので「元旦」を使うのが良いと言われています。

年賀状を確実に元旦に届けるためには12月15日から25日までに投函することが必要になります。年賀状を出すタイミングが25日より遅くなったり、1月1日に年賀状が届く確証がない場合には「元日」や「元旦」といった言葉を使うのは避けるのが良いです。

「元旦」の関連語

「新春」

「新春」とは「新しい年」を意味する言葉です。「新春」は主に「お正月」の期間のことを指します。季節としての「新しい春」として用いられる時に、1〜3月までの期間を指す場合があります。年賀状などの新年のあいさつに用いられることの多い言葉です。

「睦月」

「睦月(むつき)」とは「旧暦、陰暦における1月」を意味する言葉です。グレゴリオ暦が採用される前の日本で一年の最初の月を表した言葉が「睦月」です。「睦月」の由来は「睦び月(むすびつき)」という言葉が変化したものだとされています。

「迎春」

「迎春」とは「新春を迎えること」、「新年を迎えること」を意味する言葉です。年頭のあいさつとして年賀状に用いられます。英語では"Happy New Year"といい、最近ではこれも年賀状に書かれることの多い言葉です。


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