「オギャる」の主な意味
主に母性を感じる対象に、「幼児、赤ん坊まで戻って思い切り甘えたい」という心情を表し、多くの場合、「オギャりたい」という願望形で使われます。
重要なのは単に幼児退行することでストレスを発散したい、ということでなく、「対象に甘えたい、母性愛を向けてもらいたい、癒されたい」というニュアンスであることです。
「オギャる」の由来
「オギャる」は赤ちゃんの泣き声の表現である「オギャー」が動詞になった形で、同様に赤ちゃんの泣き声表現である「バブー」から生まれた「バブみ」という言葉に合わせる形で生まれたものです。
「オギャる」対象としての「バブみ」
男性が女性に対して母性を感じるというのはのは古今東西、普遍とも言えますが、「バブみ」はとくに「年下女性に感じる母性」を表します。
そして「バブみを感じる女性」に対し甘えたい感情として「オギャりたい」が派生したといえるので、「バブみを感じてオギャりたい」という用法が主だったものになります。
「オギャりたい」と単体で使う場合にもだいたいは「バブみを感じている」ことが暗に含まれていると言えます。
「オギャる」まとめ
女性に対する慕情の表現はいろいろありますが、「オギャる」はそれが極まったひとつの形なのかもしれません。この用語じたいは最近のものですが、その情緒はもっと古くからあったと思われます。
例えば、1988年に公開されたアニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』には以下のようなセリフが登場します。
”ララァ・スン”はTVアニメシリーズ『機動戦士ガンダム(1979)』に登場した女性で、シャアより3つ年下の設定です。上のセリフはその約10年後に作られた続編のものですが、40年前のTVシリーズですでに「バブみを感じてオギャりたい」という情感を持つキャラクターが存在していたということです。