「ハニートラップ」の意味
ハニートラップとは、色仕掛けにより重要な情報を入手する諜報活動の事を言います。
親しい関係になってから信用させて、重要な話を聞き出す、というだけではありません。親しくなってから相手の弱みを握る事で、重要な話を聞き出す、というのもハニートラップにあたります。
「ハニートラップ」は日本語?英語?
ハニートラップは、日本で作られた言葉ではありません。イギリス人作家であるジョン・ル・カレによって作られた造語です。
彼は“ティンカー テイラー ソルジャー スパイ”という小説を書きました。その中で、女性工作員(スパイ)が対象男性を誘惑し、機密情報を得る事をハニートラップである、と説明するシーンが出てくるのです。
そこから、女性が色仕掛けで諜報活動を行う意味として、一般的に広く使われるようになりました。昔、旧ソビエト連邦では女性スパイが諜報活動によくハニートラップを用いていた、とも言われています。
日本でハニートラップの名手というと、アニメ『ルパン三世』の峰不二子が思い浮かぶのではないでしょうか?
「ハニートラップ」の使い方
ハニートラップを具体的に使うと、以下の様になります。
- (男性が)ハニートラップにかかった。秘密をばらしてしまった。
- 私の美貌と知性で、ハニートラップなんて簡単よ。
- 峰不二子のハニートラップで、ルパンは宝石をみすみす手放してしまった。
「ハニートラップ」日本での事例
このハニートラップは、外国やアニメの世界だけで行われてる事ではありません。実際、日本でもハニートラップに関する事例があります。
2006年、海上自衛隊員の男性が中国人女性と親しい関係になりました。結果、最新鋭であるイージス艦の機密資料を渡してしまいます。実はこの中国人女性がスパイで、ハニートラップにより起こった事件だったと言われています。