「加筆修正」とは？意味や使い方をご紹介

「加筆修正」は＜かひつしゅうせい＞と読みます。「加筆」と「修正」という二つの言葉を組み合わせた言葉で、漢字からなんとなく意味は読み取れるのではないでしょうか。

「加筆修正」という言葉には、「文章を書き加えたり、間違っている言葉や分かりにくい言葉を直したりする」という意味があります。

書き上げた文章を見直して、文章を書き加えたり、よくない文章を直したりすることを「加筆修正をする」といいます。

「加筆（かひつ）」とは、「文章や絵に筆を加えて修正や追加をすること」です。読んで字のごとく「筆を加える」という意です。

足りない分を補ったり、違う情報を追加したりして、より良いものにするという目的があります。例えば、文章に足りていなかった情報を書き加えたり、絵画に色を足したりすることなどですね。

【使い方】

• 昔のブログ記事に加筆することは、スキルアップにもつながる。
• 彼は彼女が描いた作品に少し加筆しただけで、自分の作品として提出してしまった。

「修正（しゅうせい）」とは「間違っていたり、不十分であるところを直して正しくすること」を意味しています。良くない箇所を良く仕上げるために行う作業です。

例えば、誤字脱字を正しい文章に直したり、間違った情報を正しい情報に直したりすることを指します。敬語表現の誤りや、禁止用語などを言い換えたりと、修正内容はさまざまです。

【使い方】

• 会議の資料の日付が間違っていたので、修正しておきました。
• この記事の文章が分かりにくいので、修正を加えて欲しい。

• 昔書いたブログを加筆修正することで気づいたが、だいぶ文章を書く力が上がったと感じた。
• 講演会の原稿を実際に読んでみたが、予定時間よりも時間が余ってしまったので、加筆修正をする必要がありそうだ。
• ライターが書いた記事に加筆修正を加えて、インターネットにアップするのが私の仕事だ。
• 頼んでおいた資料の情報が足りないので、早急に加筆修正を行って下さい。

「加筆訂正」と「加筆修正」はほとんど同じ意味です。「訂正」と「修正」には若干ニュアンスがに違いがありますが、「加筆訂正」「加筆修正」という言葉の場合には、大きな違いがなく同じような意味で使われます。

「訂正」と「修正」の言葉の違いは「間違いがあるか」ということです。「訂正」の場合には明らかな間違いがあり、公に使われる場合には、謝罪の意味を含んだ言葉でもあります。一方、「修正」は間違いだけでなく、より良いものに直すという場合にも使われます。

「校正」とは「誤字脱字など、文字の誤りを正すこと」を意味しています。例えば、「文字の誤り」が「文字の謝り」になっているのを正したり、同じ語が統一した表記になっているかをチェックする文字に特化した作業です。

「校閲（こうえつ）」とは「印刷物や原稿を読み、内容の誤りを正し、不足な点を補ったりすること」を意味しています。

人名などの固有名詞や、データや歴史などの事実関係も確認します。文章が正しい内容で書けているかを確認するチェックする文章の内容に特化した作業です。