「セクション(section)」とは?
「セクション(section)」はいくつかの意味で使われる言葉です。元々は英語の「section」からきているカタカナ語で、主な意味は以下の通りです。
- 部分、仕切り
- (文章などの)節、項
- 会社などの部課
- 建築で,断面図のこと
そこから派生して音楽用語やIT用語、サーフィン用語としても使われています。
セクション:カタカナ語
カタカナ語で使われる「セクション」には、分けられた部分や節としての意味合いが強いです。例えばビジネスでは組織や構成上の区別や、会社の部門のことをセクションと呼んだりすることもあります。
また、英語のテキストなどは節や項ごとにセクションで区切られ、セクション1、セクション2などで構成されていることが多いです。
【例文】
- 会場は5つのセクションで構成されています。
- 彼のいるセクションは残業が多い。
- 今日の英語のテストはセクション3から出題される。
セクション:音楽用語
楽器を系統別に分けたり、曲の構成上で分ける方法を「セクション」といいます。楽器グループのひとまとまりのことをさします。
また、節を表す節記号は、「§」と表され、英語では「section sign」と呼ばれます。節の始めに置き、節番号を後ろにつけて「§1」のように表示し、「セクションいち」「セクションワン」などと読みます。
【例文】
- セクションを組み合わせてアレンジする。
- ブラスセクションは金管楽器で構成されたパートのことです。
- セクションサインをご存知ですか?
セクション:IT用語
文書作成ソフトでおなじみのWordにはセクション区切りという機能がついています。節目を設定して、文書全体にかかってくる設定をセクションごとに設定できる機能のことです。ページを区切ることによって節目を作っているので、セクションとよばれています。
【例文】
- セクション区切りを挿入する。
- セクションごとに用紙サイズや印刷の向きを変更できます。
セクション:サーフ用語
順に崩れている波のブレイクが、その先で崩れてしまうことを、サーフ用語でセクションと呼びます。波の一部分や、波の一過程をさす言葉です。
【例文】
- 波がクローズする場所になったので、ボトムターンをしてクローズアウトセクションに当て込む。
- 斜面が緩やかな厚い波の部分をマッシーなセクションと呼ぶ。
「セクション」と「セグメント」の違い
「セクション」に似た言葉として、「セグメント」というカタカナ語が存在しています。「セグメント」も分けられたもの、分割したものという意味があり、「区分」という意味としては同じかもしれません。
しかし、他と明確に区別されている「セクション」と比べて、「セグメント」は何かを分割するという意味が強く、同じ属性を区分されている固まりのことを表しています。
例えば果物が何種類かある場合、それを種類ごとに分けた時に「みかん」が「セクション」といい、その中で「みかんの一粒一粒」が「セグメント」といったイメージです。
英語:「section」の意味
英語の「section」の意味は以下の通りです。こちらを見ても日本で使われているカタカナ語の「セクション」は、ほぼ同じような使われ方をしてることがわかります。
- (切り分けられた)部分、区分、区域
- (社会の)階級、階層、グループ、(軍の)分隊
- 部門、(官庁・会社などの)部、課、音節、(オーケストラなどの)セクション
- (組み立て用の)部分
- (書の章を分けた)節、(条例などの)項、(新聞の)欄
- (立体の)断面、(機械・建物・地層などの)断面図
- (都市などの)区域、地区