「ツンデレ」の意味
「ツンデレ」とは、「ツンツン」「デレデレ」を合わせて造られた造語です。「ツンツン」は「ツンッ」としていて、いわば愛想のない様子、お高くとまっている態度をいいます。対して「デレデレ」は好意を抱いていることを、露骨なまでにアピールする態度をいいます。
つまり、相反する意味を持つ言葉を合わせて造られているのが「ツンデレ」という言葉なのです。では、いったいどんな意味を持っているのでしょうか。
たとえば「人前ではツンツンしているけれど、二人きりになるとデレデレしてくる男子」や、「話しかけてもプイッと横を向くのに、ゲームに夢中になっているとスリスリしてくる猫」など、「ツンデレ」とは、「ツンツン」と「デレデレ」の二面性を持っている特徴を表す言葉なのです。
現在では、多くの場合、上記のような意味合いで使われますが、定義がはっきりしているわけではありません。過去には「初めはツンツンしていたが、何かきっかけがあってデレデレした態度に変わった」というように、時間の経過とともに関係性が変化した場合にも、その相手に対して「ツンデレ」といった表現を使うことがありました。
「ツンデレ」の由来
「ツンデレ」という言葉、もともとはインターネットスラングだったということをご存知でしたか。1990年代後半から2000年代初頭にかけて特定の人たちに利用されていた電子掲示板群「あやしいわーるど」のなかのひとつ、「あやしいわーるど@暫定」に書き込まれた「ツンツンデレデレ」が発祥とされています。
この書き込みをした投稿者は、PCゲーム「君が望む永遠」に登場するキャラクター「大空寺あゆ」の性格を「ツンツンデレデレ」と表現したのです。この言葉が次第に略されていき、「ツンデレ」という言葉が生まれました。
発祥のきっかけを見ると、本来、女子の性格に対して使われる言葉だったと言えますが、広く認知されるにつれて、男子や動物、モノに対しても使われるようになっています。
「ツンデレ」診断
「ツンツン」していたかと思うと、「デレデレ」甘えてくる…。なんといっても、このギャップが人を惹きつけます。男女関係(恋愛関係)においては、「自分の前だけは甘えてくる人なんだ。自分は特別な存在なんだ」と思わせ、相手を魅了します。
そんな「ツンデレ」な性格に憧れる人が多いのか、自分の「ツンデレ度」を診断できるサイトがあることを知っていましたか。「魔性の女」度を診断する女性向けの心理テストもありますが、男女問わずツンデレレベルを診断できるサイトが数多く存在します。自分が「ツンデレ度」・「ギャップ」という魅力をどれだけ持ち合わせているのか確かめたいという方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
「ツンデレラ」とは?
「ツンデレ」は2006年に流行語大賞にもノミネートされました。週刊誌やマスメディアなど、情報媒体でよく用いられることによって、広く認知されたといえます。それを証明するように、『イミダス2006』や『現代用語の基礎知識2007』、『知恵蔵2007』など、用語辞典にも掲載されています。「ツンデレ女子」「ツンデレ男子」といった言葉も流行りました。
この「ツンデレ」に端を発し、ツンデレキャラにはまっている人を「ツンデレラ」と呼ぶことがありましたが、浸透せず、流行語大賞にノミネートされたものの入賞はしませんでした。