「イキる」とは
「イキる」とは、「調子に乗っている」、「虚勢を張っている」、「偉ぶっている」などの意味があります。最近ネット上でよく見かけるようなった「イキる」ですが、その意味を的確に表す言葉はなく、「イキる」の意味は感覚的に理解しておいたほうがいいかもしれません。
「イキる」は、もともと関西の方言でした。「粋があるように振る舞う」の意味の言葉「粋がる」を省略して「イキる」と使われていました。若者や不良がよく使っていた言葉で、喧嘩の際などに「イキってんじぇねえよ」のように使われており、ヤンキー漫画や映画の影響で全国的に広がりました。
一時期はあまり使われないようになっていましたが、最近SNSなどでよく使われるようになりました。
「あいつ最近イキってんな」
「彼女の前だからって、イキんじゃねえよ」
のような使い方をします。
「イキりオタク」
「イキりオタク」とは、「粋っているオタク」の意味で使われる蔑称です。「イキりオタク」に明確な定義はありません。2017年頃からtwitter上で見かけるようななった言葉で、比較的新しい言葉といえます。
「イキりオタク」は、自分がオタクであることを見せびらかしているオタクに対して使われることが多いですが、単に気に入らない発言をしているオタクに使われることもあります。「イキりオタク」は新しい言葉で、確立された意味はありません。これから意味が固まっていく言葉とも言えます。
「イキりオタク」特徴
「イキりオタク」と呼ばれる人たちには、共通の特徴とも呼べるものがあります。
- 人を見下すような態度をとる
- 武勇伝がある
- 喧嘩が強い
- 彼女がいる
- 理想が高い
- 身の程知らず
もし、これらの特徴に当てはまる人がいたら、その人は「イキりオタク」の可能性が高いです。
「イキりオタク」発言例
「イキりオタク」の発言は特徴的なので、典型例とも呼べるものをいくつか紹介します。
俺、これでもオタクですよ?」
本気で発言している人もいますが、ネタで発言している人もいます。つられないように気を付けましょう。
「イキりオタク」に関連した言葉
「イキりオタク」のように、SNSなどでよく見かけるようになった言葉を併せて紹介します。
「リア充」
「リア充」とは、リアルつまり現実が充実している人物のことを指すネットスラングです。現在では、恋人や配偶者がいる人の事を指します。
掲示板2ちゃんねるで使われた言葉で、当初は現実世界が充実せず、ネットのコミュニティに入り浸っていることを、自虐的に表現するのに使われていました。現実に友達がいればそれだけで「リア充」でした。その後、ネット文化に染まっていない人達に広まるにつれて現在の意味に変化していきました。
「陰キャ」「陽キャ」
「陰キャ」「陽キャ」とは、「陰気なキャラクター」「陽気なキャラクター」という意味です。性格的な明るさ暗さというよりもイケてる・イケてないの意味で使われます。スクールカーストの上位・下位の意味でも使われます。
「陽キャ」は「陰キャ」の対義語的使われることが多く、単体で使われることは少ないです。「陰キャ」は、あおり目的で使うことが多いので、使用には注意が必要です。
80年代には「ネクラ」「ネアカ」という用法がよく似た言葉がありました。