「忖度」の意味とは?読み方や使い方を例文を含めてご紹介

「忖度」。初見でこの字を、正しく読めましたか?一時期ニュースで毎日のようにテレビで見かけていた文字、過去には、流行語にもなった、有名すぎる言葉です。今回は忖度の意味や、その読み方と使い方について、例文を含めてご紹介します。

目次

  1. 忖度とは
  2. 忖度の読み方
  3. 忖度の意味
  4. 忖度の使用例
  5. 忖度の同義語・類義語

忖度とは

一時期ニュースで毎日のようにテレビで見かけていた文字、「忖度」。初見でこの字を、正しく読めましたか?流行語にもなった、有名すぎる言葉です。必ず誰もが耳にしていると思われるくらい、有名な言葉。しかし実際は、言葉しての音の響きと、漢字とのギャップがあり、読めなかったのではないかと推測します。改めて、「忖度」という言葉の読み方、意味についてご紹介させて頂きたいと思います。
 

忖度の読み方

まずは、読み方は「そんたく」です。読めてしまえば、難しいことがないですが、どことなく言葉からイメージしていた漢字と結びつかないような気がしませんか。

「忖」が「そん」とは、なかなか読めませんよね。「度」の方は、まだしもですが。ただ、言葉から感じたイメージとしては、もっと難しい漢字のような気がしていました。いかにも、お役人さん向きな堅苦しい漢字を想像していたのですが、実際は「忖度」という漢字でした。

忖度の意味

「忖度」の意味とは、「他人の心中を推し量ること。推察」

「忖」も「度」も、「はかる」という意味のある漢字で、合わせて気持ちを推し量る、推察するという意味になりました。おや?と思われたかもしれませんが、あくまで「忖度」は「推察する」ことしか意味としては指していないのです。

実際は、日常でよく行われる円滑なコミュニケーションのために必要な行為を意味し、お役人さん専門用語では無かったのです。言葉が独り歩きし、「忖度」に関しては誤解の生じやすい状況になってしまっているようです。本来の意味で、耳にする事はほぼ無いのが現状です。

そもそも、お役人さんの堅苦しいイメージは主にテレビから受けた影響であり、正しい言葉の意味を知ればきっとそんなイメージも払拭されるのかと思います。行き過ぎた「推察」に重なったニュースの話題が、「忖度」という言葉の意味を悪い言葉のように印象付けているのかもしれません。

忖度の使用例

ニュースでは度々「忖度して」「忖度する」や「忖度があって」という使い方を耳にされたかと思いますが、元々はそのような使い方をしていません。「相手の気持ちを忖度する」、推測、推察するといった文脈で使用する「書き言葉」が主だった使い方でした。

しかし最近では、やはり役所等で主に「部下が上司の意向を汲む、慮る」意味で「忖度」が使われる事が増えてきています。ですので、誤用とは一概に言えません。例として「上司の意向を忖度し、私が指示しました」という使い方であっても、間違ってはいないのです。

「立場が下の者が、上の者の意向を汲んで行動まで実行する」がニュースで騒がれ、すっかり定着してしまい、だいぶ本来の意味とはかけ離れてしまいました。もしかすると、いずれ辞書の「忖度」の意味が書き換えられるかもしれません。

忖度の同義語・類義語

最後にそんな「忖度」の、同義語や類義語を集めてみました。
 
「斟酌」(しんしゃく)

意味は「その時の事情や相手の心情などを十分に考慮して、程よくとりはからうこと。手加減すること」ですので、現在の使われ方に近い意味がある言葉です。

「憶測」(おくそく)
「推察」(すいさつ)
「推量」(すいりょう)

こちらは、本来の「気持ちを推し量る」意味として近い言葉です。

現代ではよく「空気読んで、察して」という言葉が横行していますが、「忖度」も今風に解釈するのであればそれに近いのかもしれません。相手(主に上司)を慮り、衝突や叱責を避ける、いかにも日本人らしい言葉だと思います。

いかがでしたでしょうか。「忖度」についてのご紹介は以上となります。

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