「毅然」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「毅然」(きぜん)という言葉の意味をご存知でしょうか。「毅然とした態度」「毅然とした表情」のように使いますが、具体的にはどのような様子なのか、曖昧なまま使っている方もいるかもしれませんね。ここでは、「毅然」の意味や使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「毅然」の意味
  2. 「毅然」の使い方
  3. 「毅然」の類語

「毅然」の意味

「毅然」(きぜん)とは、「意志が強く、物事に動ぜずしっかりしているさま」という意味の言葉です。

「毅」の字は、「意志が強いこと、猛々しいこと」の意味であり、以下のような言葉にもその意が現れています。

  • 剛毅(ごうき):意志がしっかりしていて物事に屈しないこと。すぐれて強いこと。
  • 毅勇(きゆう):志が強くて勇気があること。

「毅然」の使い方

「毅然」は、例えば「毅然とする」や「毅然さ」、「毅然とした〇〇」(顔、口調、態度、その他振る舞い)などのかたちで、ある物事に対する人の態度がしっかりしていて、意志が強い様子を指して使います。

意志薄弱で、相手の出方に対して言動や振る舞いを左右にしてしまうような様子とは、対極といえるでしょう。

例文

  • 〇〇総理大臣は、某国の問題行動に対し、「毅然とした態度をもって対処に臨(のぞ)む」と発言した。
  • 「それは誤りだ」と、彼は毅然とした口調で否定した。
  • 突然現れた不審者に対しても、男は動ずることなく、毅然と立ち向かう姿勢を見せた。
  • 彼女は不意の事態にも動じない毅然さを持った人物でした。

「毅然」の類語

きりっと

「きりっと」は、「しっかりとした」や「きちんとした」という意味です。「毅然」にあるような「意思の強さ」の意はそれほど大きくないものの、「きりっと」するためには意思の強さもある程度は必要でしょう。

【例文】:厄介なクレーマーにも、店長はきりっと対応する。

凛と・凛然

「凛(りん)と」とは、「勢いがみなぎり、引き締まってりりしいさま」を言います。また、そのような威厳ある様子を「凛然」と言います。「凛」自体は、寒さが厳しいこと、の意味もあります。

【例文】:彼女はいつも凛としていて、想定外の出来事にも動じない。

決然

「決然」(けつぜん)とは、「決心したさま」や「思い切ったさま」という意味の言葉です。「決然とした態度」は、「毅然とした態度」と言い換えても良いでしょう。

【例文】:長らく思い悩んでいた男は、やがて決然と立ち上がった。


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