「蛇」とは?意味や使い方をご紹介

皆さん蛇はお好きですか?他の動物よりも好き嫌いが別れやすい動物ですよね。日本でも英語圏でもいろいろな物語に登場し、様々な役割を担う重要な生物なのですが。今回は蛇がテーマです。英語でどう表すのか、日本でよく聞く単語を紹介します。

目次

  1. 蛇とは
  2. 蛇を英語で表すと
  3. 英語圏における「蛇」

蛇とは

蛇は生物学的には爬虫綱有隣目ヘビ亜目に分類されます。一般的には、手足が退化した細長い体を持ち、ウロコに覆われている生き物ですね。

手足がないのにどうやって移動するのか不思議ですね。腹筋を動かしたり、蛇行したりすることで前進し、移動するのだそうです。

毒をもっているものも多いですが、すべてが毒蛇というわけではありません。アオダイショウが毒のない蛇として有名ですね。

蛇を英語で表すと

スネーク(snake)

蛇を表す一般的な英単語は「snake(スネーク)」です。日本でもよく聞きますね。蛇と言えばとりあえずこれ、と言える標準的な単語です。

英語圏では、生き物の蛇だけでなく、嫌な性格の人という意味でも使われます。ずる賢くて、陰口を言う陰険な人物です。『ハリー・ポッター』でも狡猾(こうかつ)な生徒が集まる寮のシンボルが蛇でしたね。

一方日本では、裏工作する人や隠れている人のことを指します。これは、ゲーム『メタルギア・ソリッド』の主人公がスネークと呼ばれていることに由来するそうです。

サーペント(serpent)

蛇の中でも比較的大型の蛇は「serpent(サーペント)」と呼ばれます。日本語の大蛇やうわばみに当たります。

「serpent」も「snake」と同じく陰険な人を意味するスラングです。キリスト教ではエデンの園でエヴァを誘惑したサタンのイメージから、悪の道に誘う人のことを指すようです。

星座の蛇座は「serpents」です。星空ほどの規模になるとさすがに小型とは言えず、大蛇ということなのでしょうね。

バイパー(viper)

「viper(バイパー)」という単語もあります。クサリヘビ科やマムシ亜科に分類される蛇を指す言葉です。どちらの分類も猛毒を持っている蛇が多く、毒蛇の代名詞のように使われることもあります。

語源的には生き物を産むという意味です。これは、他の蛇とは違い卵を産まず、赤ちゃんを産むから付けられたそう。実際、クサリヘビ科やマムシ亜科の蛇は胎生です。

クサリヘビ科にはヨーロッパクサリヘビやガブーンバイパーなどの種類が含まれますが、日本にはいません。マムシ亜科には、ハブやガラガラヘビなどが該当します。

パイソン(python)

プログラミング言語にもなっている「python(パイソン)」も蛇のことです。生物としてはニシキヘビを指します。非常に大型の蛇で、大きいものは10メートル近くなります。その大きさ故、人間を襲うこともあります。

語源はギリシア神話の怪物「ピュトン」です。大地神ガイアの子とも言われ、デルフォイの神託所を支配していました。後に太陽神アポロンに退治され、亡骸は世界のへそ、聖石オンファロス(Ompharos)に葬られたとされています。

オフューカス(ophiuchus)

「ophiuchus(オフューカス)」は星座の蛇使い座のことです。黄道上にある星座の中で唯一、十二星座に分類されなかったことで有名ですね。ギリシアの医師アスクレピオス、そしてこれまたアポロンに由来する星座で、夏の南の空に見られます。

ある時、カラスがアポロンに彼の恋人の浮気を告げ口します。怒ったアポロンが恋人を殺害しますが、それはカラスの嘘でした。カラスはアポロンの呪いを受け、それまで純白だった体を黒く変えられたそうです。

さて、死んだ恋人のお腹には赤子がいました。この子供がアスクレピオスです。医術に詳しいケイロンというケンタウロスに育てられ、蛇から死者をよみがえらせる術を学びました。そのため、彼は蛇使い座になったというのです。

英語圏における「蛇」

日本でも、神の遣いあるいは神そのものとされることもある蛇ですが、英語圏ではさらに色々な意味を担う象徴的な存在です。いくつか蛇の意味を紹介しましょう。
 

  • 死と再生:脱皮することから、生まれ変わることを表す。
  • 生命力:蛇が巻き付いたアスクレピオスの杖は医療の象徴。
  • 知恵:知恵の神ヘルメスのもつ杖にも蛇がついている。
  • 永遠で終わりがない:尾を加えた蛇、ウロボロスが有名。
  • 邪悪な悪魔:キリスト教でサタンが蛇に化けていたことから。


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