「まな板」とは?
「まな板」(まないた)とは、料理の材料を包丁で切る時にのせる板、または台のことです。
漢字では「俎」「俎板」「真魚板」などと書き、「魚や肉を料理するのに用いる板」の意です。「俎」の字は「肉」と「台」からなり、料理の道具だけではなく「いけにえ(の肉)をのせる台」といった意味もあります。
なお、「まな板」はその性質上、形状がきわめて平坦であることから、俗語的に女性の胸が平らで小さい様子(貧乳)を言い表すこともありますが、本記事ではこちらの意味の紹介は割愛します。
「まな板」の使い方
例文
- こどもの頃は、毎朝、包丁がまな板を叩くトントントンという音で目が覚めたものだ。
- 一人暮らしで、キッチンも狭いので、まな板は小さなもので良い。
- 無精者の友人は、厚紙をまな板代わりに鍋に入れる肉を切っていた。
- まな板の上に、熱した鍋を置いてはいけません。
「まな板」に関係する慣用句
- まな板に載せる…批判や議論の対象にする。俎上(そじょう)に載せる。
- まな板の鯉(こい)…まな板の上の鯉が料理されるのをただ待つしかないように、相手のなすがままで逃げ場のない境遇のこと。
「まな板」の英語表現
「まな板」を英語で言うと、以下の通り。
- chopping board
- cutting board
「chop」は「叩き切る」「ちょん切る」「切り刻む」、「cut」は「刃物で切る」「切り分ける」といった意味であり、「board」は「板」ですから、用途そのままの表現といえるでしょう。
ただ、日本語で「カッティングボード」と言った場合、台所で何人分もの料理の材料を捌く用途のものというより、食卓でパンなどを簡単に切り分けるものを指す場合もありますので、念のため留意しましょう。
例文
- The cat aims at the fish on the cutting board.(まな板の上に置いた魚を、猫が狙う。)