「おつむ」とは?
「おつむ」とは、幼児語や俗語で「あたま(頭)」のことです。
「おつむり」が縮まったものであり、「おつむり」とは、簡単に言えば「丸くて小さいもの」の意です。(詳細は後述します)
「おつむ」の使い方
「おつむ」は、幼児の頭(身体のバランス的に、頭部が目立ちやすい)を指すほかに、「幼児のような頭」を指して使います。
見た目や部位としての「頭部」だけではなく、その中身である「脳」であるとか、「知能」を表すこともできます。
幼児以外に使う場合には、いわゆる「赤ちゃん扱い」のように、相手を馬鹿にしたり、侮蔑のニュアンスをこめて使ったりする場合が多く、しばしば「おつむが悪い」「おつむが足りない」といったかたちで用いられます。
例文
- 二歳になった息子が、自分のおつむをぽんぽんと叩いて見せるのがかわいい。
- よく計算問題を間違えるAくんは、同級生から「おつむが足りない」と言ってからかわれていた。
- 男なんて、女の身体ばかりが目当てて、おつむの中身なんて気にしていないんでしょう?
- きちんとおつむを働かせて、問題の解決方法を考えよう。
「おつむ」の語源
「おつむ」の元々の形は「お-つむり」、接頭辞の「御(お)」に「つむり」です。「つむり(つぶり)」自体が「頭」の意ですが、さらに語源をたどれば「粒(つぶ)」であり、「丸くて小さいもの」の意です。
「かたつむり」であるとか「つぶらな瞳」の「つむり」「つぶら(円ら)」も同語源と考えられています。想像してみれば、確かにどれも「丸くて小さいもの」ですね。
幼児の頭部はつるつるで、丸くてかわいらしいですから、「御」をつけて「つむり」、「おつむり」と言いたくなる気持ちも窺えるのではないでしょうか。