「応援」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

運動会や体育祭での「応援」は、多くの人が経験しているのではないでしょうか。また、物事が捗らないときに「応援」したり、「応援」されたりしますし、加勢や助太刀といった類語を使うこともあります。この記事では「応援」について、意味や使い方を類語と一緒にご紹介します。

目次

  1. 「応援」とは
  2. 「応援」の使い方
  3. 「応援」の類語

「応援」とは

「応援(おうえん)」とは、人のために自分の力を使って手助けすること、スポーツなどの試合などで選手やチームを励まし、元気を与えることです。

」は、音読み「オウ」、訓読み「こたえ-る」と読みます。「応」の原字「」は、人が胸で鳥を受け止めたさまを表す「广(まだれ)+人+隹(とり)」の組み合わせの下に「心」をつけて、しっかりと心で受け止めること、来るものを受け止めるということを意味します。

一方「」は、音読み「エン」、訓読み「たす-ける。ひ-く」と読みます。右側の「爰」は、手を表す「爪」と「又」の間に横棒と斜めの棒を入れることで、上と下から手助けとなるものを差しれるさまを表す象形に、「扌(手)」を加えて、たすけるという意味になります。

「応援」の使い方

「手助けする」

仕事やイベントなどで何か物事をするときに人手が足りなかったり、知識能力不足することがあります。そのようなときに「応援」を求めたり、「応援」したりします。

【例文】

  • 全国支店長会議の設営のために、総務課だけでは手が足りないので各部署から1人ずつ応援を出してもらうことになった。
  • 救援物資の輸送と分配に各地から応援に集まったボランティアの人たちが活躍している。
  • 不況で父がリストラにあったため、大学進学をあきらめようと思ったが、叔父が学費を応援してくれたので進学することができた。

「励ます・元気づける」

ファンが選手やチームを「応援」する姿は、映像などでよく見ることがあります。昔は、競技場やホールに行ったり、ファンクラブに入ったりして「応援」していましたが、それに加えて現在は、SNSなどで応援するといった方法もあります。

【例文】

  • 近くの球場から、ファンの応援する声や鳴り物の音が聞こえてきた。
  • 大好きな歌手のSNSサイトに応援メッセージを送った。
  • 祖父は厳格な人で苦手だったが、僕の成功を陰で応援してくれていたことを、祖父の死後に母から聞かされた。

「応援」の類語

「支援」

「支援(しえん)」は、人の行動を助けるために自分の力を貸して支えることです。英語では「サポート(support)」と言い、人的支援、物的支援、経済的支援、精神的支援などがあります。

【例文】

  • 少子化問題を解決する手段として、経済的支援だけでなく、人的・物的・精神的支援必要だ。
  • 難病に苦しむ人たちを支援するNPO活動に参加した。

「加勢」

「加勢(かせい)」は、他人の手助けすること、戦いで援軍を送ったり、争いごとに加わって助けることです。「加勢」は、実際に応援することですから、スポーツなどの応援には使いません。

【例文】

  • ひったくり犯を追いかける私に周りの通行人が加勢してくれたおかげで、犯人を捕まえてカバンを取り戻せた。
  • 劣勢だった戦いに隣国軍が加勢してくれたので、勝利を収めることができた。

「後援」

「後援(こうえん)」は、特定の人や物事の後ろ盾となって、金銭面その他の援助をすることです。政治家の後援会や芸能人のファンクラブなども「後援」が会やクラブという形になったものです。

演劇や音楽の公演、美術展などでも企業などが後援者としてチラシやパンフレットに掲載されていますね。

【例文】

  • 不景気の影響後援企業が減り、劇団の運営が危ぶまれている。
  • 大手流通グループの後援で、国政に打って出ることになった。

「助太刀」

「助太刀(すけだち)」は、決闘や仇討などで手助けすること、または手助けする人を指し、時代劇でよく登場します。この言葉は、室町時代ごろに発生し、江戸時代になると、普通に手助けする、手伝う、または手助けする人を指すようになったと言われています。

【例文】

  • 今度のプロジェクトには強力な助太刀を用意しています。
  • 予想外に大勢のお客さんが来たので、レジの助太刀を呼んだ。


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