「雨あられ」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「雨あられ」という言葉をご存じでしょうか。「感謝感激雨あられ」という慣用句にも使用されていますね。きちんと意味を理解しておけば、豊かな表現が使えるようになるかもしれません。今回はそんな「雨あられ」について、詳しい意味や具体的な使い方を説明します。

目次

  1. 「雨あられ」とは?
  2. 「雨あられ」の使い方
  3. 慣用句「感謝感激雨あられ」

「雨あられ」とは?

「雨あられ」(雨霰)とは「矢や弾丸などが、雨やあられのように絶え間なく激しく降りそそぐこと」をたとえていう言葉です。「雨」、「あられ」は、それぞれ天気の状態を指します。

 

「雨」と「あられ」

「雨」は「大気中の水蒸気が冷えて雲ができ、雲の中で成長した水滴が地上に落ちてくる現象」のことです。転じて、「涙の雨」や「血の雨」のように「絶え間なく降り注ぐ、または、落ちてくるもの」のたとえとして使われることがあります。

「あられ(霰)」は「雲の中で雪に微小な水滴が凍りつき、白色の小さな粒となって降ってくるもの。」のことで、初冬に多いとされています。

「雨あられ」は「雨」や「あられ」のようにいくつもの粒が、切れることなく降り続ける様子を表しています。

「雨あられ」の使い方

  • 中東では今でも弾丸が雨あられと飛び交うような戦争が続いており、立ち入るのは危険な状態にある。
  • その武士はたった一人で雨あられと矢が降り注ぐ中、果敢に敵陣に立ち向かっていった。
  • 彼女の口からは、不満と苦情の言葉が雨あられと飛び出した。
 

慣用句「感謝感激雨あられ」

「雨あられ」が使用されている慣用句に「感謝感激雨あられ(かんしゃかんげきあめあられ)」があります。

「感謝感激雨あられ」とは「たいへん感謝し感激していること」をたわむれて言った言葉です。相手にとても感謝し、深く感激したという気持ちを雨やあられが降り注ぐように熱心に伝えようとする様を表しています。

元は、琵琶歌「常陸丸」の歌詞に登場する「乱射乱撃雨霰」をもじったのが「感謝感激雨あられ」の語源とされています。

 


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