「キャリー」とは?
「キャリー」という言葉は、英語の「carry」から来ています。「carry」の一番主な意味は「運ぶ」という意味です。
「キャリーする」などの言い方はあまりしませんが、「キャリー〇〇」など言葉の一部として、またはゴルフ用語などでも使われます。
さまざまな使われ方をする言葉ですので、ひとつひとつ意味と使い方を見ていきましょう。
カタカナ語:キャリー
キャリーバッグ
日本では、一般的にイメージされる車輪が付いているようなスーツケースを「キャリーバッグ」「キャリーケース」と呼ぶことがあります。
英語で表すと「carry bag」。つまり、キャリー(運ぶ)できるカバンということですが、これらは和製英語で、英語圏では通じないので注意が必要です。
一般的に英語圏でよく使われるのは、荷物を意味する "luggage(イギリス英語)"や"baggage(アメリカ英語)" で、単に "travel bag" でも通じます。なお、スーツケース(suitcase)は、そのまま使えます。
【使い方】
- 私のキャリーケース見なかった?
キャリーオーバー
「キャリーオーバー」とは、主に「宝くじの当選金の持ち越し」を表す言葉です。よく今週のキャリーオーバー80億円!などといったとんでもない額が発表されている事がありますよね。
宝くじで1等当選が出なかった場合や、1等当選が出ても、その配当金が余った場合、配当金が次回抽選の1等配当金に繰り越される仕組みが、キャリーオーバーです。
英語の「carry-over」には、「繰越し」「持越し(品)」「残っているもの」「名残」「影響」という意味があります。この意味から、繰越し金と意味として宝くじの世界で使われています。
【使い方】
- 今週のキャリーオーバーの金額はなんと8億だって。
ゲーム用語
ゲーム用語としての「キャリー」は、誰かを助けるという意味で使われます。簡単にいえば、レベルの高いプレイヤーが、低いプレイヤーを助けてあげることをいいます。
オンライン上で「キャリーしてください」「キャリー求む」のように、助けを求める使い方をされることもあります。
【使い方】
- キャリーしてもらったおかげで、簡単にレベルが上がった。
キャリー取引
「キャリー取引」は「キャリートレード」とも呼ばれます。低金利の通貨で資金を調達し、高金利の通貨で投資することで金利差益を得ようとする手法です。
ここでいう「キャリー」とは、ある通貨でどのくらいのリターンを得ることができるかを示す指標です。例えば「円キャリー取引」であれば、円のキャリーを増やすための取り引きです。
【使い方】
- 資金を増やそうと円キャリー取引を考えている。
ゴルフ用語
「キャリー」は、ゴルフ用語で「飛距離」のことを表します。つまり、打ったボールが地面に着地するまでの距離のことです。
【使い方】
- ゴルフではキャリーとランを合わせたものがトータルの距離である。
キャリーバック
「キャリーバック」はラグビー用語で、自軍のゴール内にボールを持ち込み、ボールを地面につけることをいいます。キャリーバックを行なった場合、一時試合が中断され、相手ボールの5メートルスクラムで試合が再開されます。
【使い方】
- キャリーバックにより、試合が中断された。
人の名前
「キャリー」は「マライアキャリー」「ジムキャリー」など、英語圏の名にもよく使われます。キャロラインの愛称として「キャリー」と呼ぶこともあります。
世界でも人気の歌手の「きゃりーぱみゅぱみゅ」の「きゃりー」も「キャリー」から来ています。外国人を意識したファッションが好きだったことから、つけられたあだ名が由来と言われています。
【使い方】
留学生のキャリーに会いましたか?
英語:carry
運ぶ
「carry」は抱えたり身につけて運ぶ、あるいは乗り物や媒介などで「運ぶ」ことを表す最も一般的な語です。
「運ぶ」というと重いものを抱えて移動させるようなイメージもありますが、「持ち歩く」「携帯する」といった意味もあります。
【例文】
- Can I carry your bag?(かばんを運びましょうか?)
- I carry an umbrella everywhere.(私はどこでも傘を持ち歩いています。)
取り扱う
「carry」には「(商品などを)取り扱う」という意味もあります。例えば、「We don’t carry them anymore.」は「それらの商品はもう取り扱っていません」という意味で、お店などで商品自体の取り扱いがなくなった時などに良く使われる表現です。
「not carry」を使う場合は、その商品を『取り扱っていない』と言う意味ですが、「not have」を使う場合は、その商品を持っていない、つまり『売り切れ』と言う意味です。